更新日1999年12月5日
米ット・F・不二雄さんのおすすめ作品コーナー
羅川真里茂
赤ちゃんと僕 全18巻白泉社花とゆめコミックス刊 1999年5月28日投稿
母親を交通事故で亡くし、父子3人になってしまった榎木家を描く心温まるストーリー。
若くてハンサムな父親は仕事で多忙なため、小学生の拓也(主人公)が弟の実(赤ちゃん)
の育児を担当するのが本筋の話なのだが、それだけで終わっていないのがこの作品の凄いところ。
拓也、実の同級生が住む藤井家は兄弟6人兄弟で賑やかだし
同級生のゴンちゃんはクネクネダンスをするし、
実の通う保育園の園長は子供が好き過ぎてちょっとアブないし、保母さんは可愛いし(笑)
お向かいの木村さんはすぐに踊り出す変態夫婦。
その息子はその昔ご町内のワルだった奴で、赤ちゃんをこさえて数年ぶりに木村家へ帰ったり…
周りのキャラクターにも個性的な愛すべき人物が多く、ギャグマンガとしても面白い。
もちろん、感動できる話も多いのでで自信を持っておすすめします。
色々な要素がバランスが良く纏まっているある意味理想的なマンガですね。
アニメ版からのファンも安心して読めると思います。少女漫画にありがちのアニメと全然違う…
という感想は抱かないと思います。
古谷 実
僕といっしょ 全4巻(講談社・ヤングマガジンKC) 1999年9月20日投稿
「行け!稲中卓球部」でロングヒットを飛ばした古谷実のヤンマガ連載第2弾です。
内容は完全にギャグマンガです。
それも結構青年誌にありがちの下品系のギャグ。
・・・なんですが実は非常に深い作品でもあります。
なにしろ作品のテーマが重い。
内容はというと母親を亡くした先坂すぐ夫といく夫の兄弟が
残った義理の父親に「お前らが死ねば良かったのによ」等と云われ
家を出て上京するが、そこで知り合ったのは空き家に住む捨て子の伊藤茂(イトキン)だった。
まぁここまででも結構暗いんですが、基本は全編通してギャグです。
ギャグマンガの皮を被りながら時折「ハッ」と考えさせられる
現代社会の歪みを描いた作品です。
もちろん、ギャグマンガとしても面白いですよ。
原作:武田鉄矢 作画:小山ゆう
おーい竜馬! 全23巻(小学館・ヤングサンデーコミックス) 1999年11月29日投稿
坂本竜馬フリークの武田鉄矢と今や時代劇マンガの第一人者になってしまった感のある
小山ゆうの黄金コンビによる竜馬の生き抜いた幕末を舞台にしたコミック。
そのこだわりは半端じゃないです。
竜馬が生まれるシーンから弱虫だった幼少時代、土佐を脱藩し恋や友情に生きた青春時代、
そして日本の為に国中を駆け抜け、何者かに惨殺されて命を落とすまで
創作も交えてはいるもののこれ1作品で日本の英雄、坂本龍馬の人生を知り尽くすことが出来ます。
創作も多いのでキャラクターも漫画的に個性的で
ギャグやHなシーンもあったりストーリー自体も非常に面白いので気軽に読むことが出来ます。
途中から読むと訳が分からないと思いますので、とりあえず1巻を手にとって貰えると嬉しいです。
一番印象に残っているのは、子供時代からの親友、武市半平太と岡田以蔵、
そして竜馬が暗殺されるシーン。
かなりリアルに描写されているのでキャラのファンになってしまってから見ると辛いです(笑)
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