柴田昌弘
初期SF短編は、傑作が多く、今でも見劣りのしない内容で、物語の重厚さと
テンポのよい作風で、読む人を引き付けます。長編については、最後をまとめる
のが苦手なのか、なんとか押し込めたって印象が強いです。クラダルマは強引に
押し込んだ感じがします。エッチだけどテンポよかっただけに残念。
紅い牙 狼少女ラン 全1巻
紅い牙II 鳥たちの午後 全1巻
紅い牙III さよなら雪うさぎ 全1巻
紅い牙IV タロン・闇を舞うタカ 全1巻
紅い牙 ハトの旋律 全1巻 (紅い牙V、紅い牙VI)
紅い牙 ブルーソネット 全19巻 (紅い牙VII)
紅い牙 完全版 全8巻 (紅い牙I 〜 紅い牙VIII)
足掛け14年続いたシリーズ。作者しだいでは復活もありえる。80年代前半にESP
を扱った作品で「超人ロック」と双璧であった。現代ものとしてのサスペンス色が
入った作風は読者を引き付けます。主人公蘭は作者がいうように、イモ娘で、人気は
低かったが、ライバルのソネットは暗い過去もあり、人気のあるキャラです。
蘭は作者が昔フラレタ女性がモデルとか、漫画家ってなんでもネタにできるなあ。(笑)
話はとにかく暗いですが、重厚なストーリーに引き込まれてください。
今買うなら完全版が出ましたのでそちらを薦めます。(全話入ってるもん。)
フェザータッチオペレーション 全2巻 (ペーパームーン版3巻)
人工の脳を移植された早紀をめぐる騒動は、SF作品の傑作だと思います。
RISCOMという設定とか、作者はどうやって上手く設定を作るんでしょうか?
ちょっとした設定が効果的に使われているのがすごい。
特にラストはなかなかやってくれます。これはびっくりって内容でした。(いい意味でね。)
ラブ・シンクロイド 全9巻
女ばかりの惑星で、自分そっくりの男性型アンドロイドとシンクロした、日本の高
校生俊は、男性として敵と女にねらわれます。どたばたコメディではなく、80年
代SF作品として、メカや設定が上手く、面白い作品です。
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