2008年01月08日
そばかすのフィギュア
去年ふと読みたくなった菅浩江さんのSF短編小説集「雨の檻」を部屋で探していたのですが、何処へ埋もれたのか全然見つからず。
最近になって再販されたので本屋で見つけて再購入しました。タイトルは変更されて「そばかすのフィギュア」と変更。
今はオタク系で組み立て済フィギュアが人気(絶頂期は過ぎたが・・)なのでタイトルも目をひきやすいそばかすのフィギュアとなっています。
以前本を持っていた人の為に、短編が一つ追加されており、前に持っていた人でも安心。
表題のそばかすのフィギュアは、星雲賞を受賞した作品で、フィギュアを作成したことのある人なら、あるあると言いたくなる内容ですし、特筆的なのはSF要素が入っているということ。これを読んだ頃はSF的な仕掛けに目が行ってしまいましたが、少女の恋、心の交流物語としても秀逸なのです。
書かれた時代が古いので今のフィギュアの流行と合致しない部分がありますが、フィギュアファンなら一読はしておいて損はないでしょう。
前の版では雨の檻が本のタイトルでした。機械で管理された宇宙船に住む主人公の少女の生活が描かれる本作は衝撃的な内容です。
少女の心理描写だけでも惹き込まれ、そして明かされる真実が印象に残っています。
■しばらく
仕事が忙しいのと、体調崩し気味なので、しばらくネットに出てこない可能性があります。
投稿者 you_tiara : 2008年01月08日 23:35